本日「飛ぶボール」製造メーカーのミズノの謝罪会見を受けて、今夜の報道ステーションでは、古舘伊知郎も第一声で「私には正直分かりません」と言ってましたが・・・。
確かに、一般のファンにとっても、なんだか分かりづらい謝罪会見だったと思いましたねぇ。
統一球を製造しているミズノの中国・上海工場における材料の管理態勢が不十分だったことを認めたとのことです。
で、結局はボールの芯部分のウール糸の含水率が低下し、通常よりきつく巻いたためボールが硬くなったことが、飛びやすくなった原因であると推定ようです。
硬式球の構造は内から、ゴム材(芯)、毛糸(ウール)、ポリエステル糸、錦糸、牛表革、錦縫糸の順になってますが、今回のはゴム材の上に巻く、ウール糸の巻き方に問題があったってことですね。
上海工場で保管されていたウール糸については、夜間は保管場所の加湿器が止められるなどして、湿度を常時一定に保てる環境でなかったことも原因とも考えられるようですが、上海の気象が影響した可能性もあると。
今シーズンはミズノのボールを統一球とするけれど、プロ野球、熊崎コミッショナーによると2016年の統一球はメーカー決定のコンペを開催することが決まりました。
しかしながら、統一球は元々、国際試合に対応出来るようにと鳴り物入りで導入された経緯があります。しかし統一球になっても、ボールの仕様は日本独自のままなので、WBCやメジャーで苦労する選手も多いのが現状。
一体、何のために統一球を導入したのか・・・
なので、コンペなんかしなくていいから、メジャー球を製造しているローリングス社にすれば全てが一気に解決すると思うんですけどね。ローリングス社にすれば、国際試合でも、メジャーに行っても、少なくともボールで苦労することはなくなりますから。
どうしても飛ばないボールにしたいなら、反発係数だけを日本仕様にしてもらえばいいだけだし。
それにしても、野球のボールというのは奥が深いですねぇ。ボールに使われている糸の巻き方、乾燥具合、気圧、気象条件などによって、飛距離が全然変わってくるんですから。
スタジアムで観戦するんであれば「飛ぶ球」でガンガン打撃戦を繰り広げてもらいたい気持ちもありますが、でも、息詰まる投手戦もまた野球の醍醐味だし、飛ぶほうがいいのか、飛ばないほうがいいのか・・・難しいとこです。
しかし野球をよく知らない女友達などは、「ボールが飛ぶのが何がいけないの?飛んだ方がいいじゃん!」だそうで・・・(´・_・`)
それにしても昨年から続く統一球問題で、一番かわいそうなのは打者だと思います。
もちろん投手もかわいそうなんですが、投手の場合「飛ぶボール」になったからと言える部分が少なからずあります(もちろん、プロとして言ってはいけないですが)。
しかし打者は統一球で飛ばなくなったボールを、なんとか飛ばそうと試行錯誤しながら対応してきたのに、それが「飛ぶボール」だったから・・・の一言で片付けられるんですからね(´・ω・`)
確かに反発係数は0.001上がるだけで飛距離が20cm伸びるtと言われ、今回最大で0.003上回っているので、飛距離が60cmほど伸びたことになるので、ボールの恩恵もあるのは事実でしょう。
しかし、それに加えて統一球に対応してきた選手の努力もあったからこそ、さらに飛んでいる事実もあるのです。
私は途中でも書きましたが、WBCも定着したし、メジャーに移籍する選手も増えてきたことを踏まえれば、メジャー球と同じローリングス社にするのが、一番の解決策と思う今日この頃。
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